M1165/M1165A1 HMMWV Expanded Capacity Vehicle (ECV)

M1165A1 HMMWV (General Purpose)

AM General社が製造する4×4輪駆動の高機動多用途輪装車(HMMWV)ファミリーにおいて、指揮統制、戦術通信、および一般用途(Command and Control/General Purpose)への適合性を極限まで高めた拡張容量型(ECV)ベースプラットフォームである。本形式の主たる特徴は、あらゆる気象条件および起伏の激しい不整地地形を走破できる卓越した機動性を維持したまま、大容量の戦術データリンク機器や複数系統の無線通信システムをラックごと車内に安定して車載運用できる技術的マウント能力にある。車体後方には、アンテナアセンブリの基部やミッション専用資機材を柔軟に配置・緊結できる頑丈なオープンカーゴエリアが機能的に配置されている。拡張容量シャシー(ECV)がもたらす高許容積載特性を活かし、従来の標準車体フレームでは許容重量限界を超える大型の統合システムシェルターや、高負荷電子戦システムの本格的なベース車体としても高い適応構造を有する。さらに、ルーフやドアのフレーム構造を最適化した特殊作戦部隊向け(Special Ops)カスタム仕様のベースシャシーとしても広く応用展開されており、自衛火器用ピントルマウントや各種資機材ラックを追加したモジュラー車体構成への適合要件を完全に満たしている。

Official Name (正式名称)M1165/M1165A1 HMMWV Expanded Capacity Vehicle (ECV)
Country of Origin (開発国)アメリカ合衆国
Manufacturer (製造メーカー)AM General
Designed (設計年)ベースとなる高機動多用途輪装車ファミリーの初期要求仕様策定に伴う設計年は1979年であり、初期型フリートの運用開始年は1985年である一方、多用途輸送および指揮統制に適合する拡張容量型シャシーを適用した多用途仕様「M1165」として設計および製造が開始された設計年は2005年であり、さらに工場出荷段階から基本装甲(A-kit)を標準統合したArmor-Ready仕様「M1165A1」の主要調達契約が締結され、本格的な配備および導入が開始された運用開始年は2006年である。
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国アメリカ陸軍、、アメリカ陸軍ナショナルガード(各州兵部隊)、アメリカ海兵隊アメリカ空軍アメリカ海軍(Armor-Ready仕様のM1165A1を中核に、指揮統制、多用途戦術物資輸送、および特殊作戦部隊向け[Special Ops]カスタム仕様の標準ベースプラットフォームとして全軍で主力配備・運用)
ルーマニア:ルーマニア陸軍(国際安全保障支援部隊[ISAF]等への統合運用任務に伴う機材近代化プログラムの一環として、M1151等と並び多用途指揮通信および巡回用のM1165仕様フリートを公式に配備・運用)
エルサルバドル:エルサルバドル陸軍(米国からの防衛安全保障支援パッケージに基づき、360度全周旋回式の装甲銃盾およびM2重機関銃システムを車載統合した装甲強化仕様のM1165フリートを公式に調達し、特殊作戦大隊等の作戦用機材として配備・運用)
ポーランド:ポーランド陸軍(特殊部隊〔Komponent Wojsk Specjalnych〕でM1165A1 Special Operations)
アフガニスタン:アフガニスタン国民軍(AM General社製造の拡張容量型[ECV]調達枠を介してM1165シリーズが正規配備・運用されていたが、組織解体に伴い現役の正規軍事運用ステータスは消滅。現在はタリバン政権の武装組織が残存機材を鹵獲し非公式に運行・管理)
Crew / Capacity (乗員および兵員輸送数)4名 (キャビン内に4席[2+2配置]の独立した固定座席を備え、指揮通信・多用途任務に最適化された4ドア密閉キャビン仕様)
Combat Weight (戦闘重量)Vehicle Curb Weight (自重):6,550 lbs (2,971 kg) ※M1165基本仕様 / 7,360 lbs (3,338 kg) ※M1165A1仕様 / 10,000 lbs (4,536 kg) ※M1165A1 w/B3 Armor Kit装着時
Maximum Gross Vehicle Weight (最大総重量):12,100 lbs (5,488 kg) 〜 13,500 lbs (6,124 kg) ※Special Ops等の最大強化バリアントにより変動
Payload Capacity (最大積載量):2,230 lbs (1,102 kg) 〜 4,950 lbs (2,245 kg) ※装着する装甲キットの重量に応じて反比例
Dimensions (寸法: 全長/全幅/全高)W (全幅):87 in (2.21 m) 〜 90.8 in (2.31 m) ※ミラー等の突出部や装甲ドア構成により変動
L (全長):194 in (4.93 m) ※砲身含まず
D (全高):75 in (1.91 m) 〜 76.25 in (1.94 m) ※キャビン最上部および標準仕様全高
Armor (装甲の詳細: 複合装甲、ERA、APSの有無)M1165基本仕様は非装甲。M1165A1仕様はA-kitと呼ばれる工場出荷段階のベース装甲を標準統合したArmor-Ready設計を採用。さらに現地でボルトオン着脱・拡張が可能なPerimeter armor、Overhead armor、Rear ballistic bulkheadを含むモジュラー装甲パッケージ(B3-Kit)や各種断片化防御キット(Frag 1 / Frag 2 / Frag 5)を追加統合可能。
Main Armament (主武装)None
Secondary Armament (副武装)None
オプションとしてルーフ中央に Weapons Mount and Turret(全周旋回式銃塔アセンブリ)を構築可能なマウント設計が施されており、M2 .50 caliber machine gun M240 7.62mm machine gun などの車載自衛火器を任務に応じて選択統合可能(同軸機関銃は非搭載)
Engine (エンジン出力 hp/kW)General Engine Products (AM General子会社) Electronically-Controlled V8 6.5 Liter Turbocharged Diesel Engine
出力:190 hp (142 kW) @ 3,400 rpm / トルク:430 lb-ft (583 N·m) @ 1,700 rpm
Max Speed (最高速度: 整地/不整地)Paved (整地):70 mph (113 km/h)
Operational Range (航続距離)最大 250 miles (402 km) ※燃料タンク総容量25ガロン(95リットル)使用時
画像の引用元
  1. By Staff Sgt. Brian Barbour – https://www.dvidshub.net/image/1807702, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=39639320

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